ついにというか、やはりというか、ダイソーで500円のBluetoothイヤホン(両耳タイプ)が売られていました。
以前に300円の片耳イヤホンが発売された時に、もしかしたらそのうち両耳タイプも出るかもと思っていたのですが、やはり出ましたね。
早速レビューします。
パッケージと本体の外観
まずはパッケージと本体をチェック。色は黒と白の2種類がありました。今回は黒を購入。本体と充電ケーブル、説明書が入っています。説明書によるとデバイス名は「EA9745」
イヤホンとリモコン部分をつなぐコードは、フラットケーブル(いわゆるきしめんタイプ)で、絡まりにくくなっています。
イヤホン部分はマグネットになっていて携帯時に便利です。(磁力はそんなに強くない)
気になったのはリモコンのボタン部分です。コストダウンの影響なのか隙間から中の基板が見えている状態なので、雨の日の使用はやめた方が良いかもしれません。ここから水が入るとあっさりと壊れそうです。
充電コネクタ部分にもカバーがないのでここも水に弱そうですね。
ダイソー500円Bluetoothイヤホンのレビュー
初回に電源は入りましたが、念のため充電しました。30分ほどで終了。
音質については、一言で言えば「そこまで悪くはない」のですが・・・何か違和感が?(詳細は後述)
低音中音高音のバランスは良く聞きやすい音になっています。低音と高音が不足気味ですが全く出ていないというわけではなく、曲によってはそれなりに迫力ある音に感じました。
また、同じダイソー製品のBluetoothスピーカーでは背後に常にノイズが乗っていたのですが、このイヤホンではそのようなノイズは全くありません。静かなピアノ曲などを聞いても気にならないのは良いです。
デメリットは、全体的に音がこもった感じに聞こえること。この音のこもりの正体は何なのか?
もちろん単にイヤホンの質が良くないということもありますが、何かそれとは別の違和感があります。音自体は前述のようにそこまで悪くはありません。
気になったのでステレオ音声のチェックをしてみたところ、このイヤホンはなんと「モノラル再生」でした。俗にいう「なんちゃってステレオ」状態です。
このイヤホンでチェック用の音源を再生すると右用、左用の音声がどちらもイヤホンの左右両方から聞こえます。当然ですがステレオ再生であれば、右用の音声はイヤホンの右からのみ、左用の音声は左からのみ聞こえます。
違和感の正体はモノラル再生だったからなのかもしれません。
あくまで私が購入したイヤホンでの結果です。ダイソー商品によくある個体差による不具合の可能性もあります。
モノラルだから全てダメだというわけではありませんが、これはちょっと残念ですね。
次に再生時間についてですが、トータルで3時間弱ほど再生できました。(室内で利用の場合)
バッテリーが減少すると「Battery low」という警告の音声が流れた後、すぐに電源がオフになります。箱の裏のスペック表によると、連続再生時間は2~3時間とあるのでほぼスペック表通りです。
一般的なBluetoothイヤホンと比べるとかなり短いですが、500円という価格を考えれば妥当なところでしょう。
再生コーデックを調査
300円片耳イヤホンの時と同じく、スマホとの接続ログファイル「btsnoop_hci.log」をWiresharkで開いて確認したところ「SBC」のみに対応でした。これも価格から考えれば当然かなというところです。
ちなみにBitPool値は53(最高音質)でした。最近のSBCコーデックのBitPool値はほとんどが最高音質の53のようです。
まとめ
Bluetoothイヤホンは普通に購入すれば確実に1000円以上はする商品です。
ダイソー500円Bluetoothイヤホンは多くのデメリットはありますが、それを差し引ても500円という価格は魅力的です。
普通に音楽を聞く分にはノイズもなく、音質もそこまで悪いものではありませんが、ステレオ再生ではなく「モノラル再生」なので注意。
この点はちょっと残念です。次のモデルでの改善に期待したいと思います。