前回、壊れたUSBメモリの検証のために、手持ちのものを引っ張りだしていたら、面白いものを見つけました。(上の写真)
私が初めて買ったUSBメモリ「RUF-C32M(32MB)」です。32GB(ギガバイト)じゃありませんよ、32MB(メガバイト)です(笑)。
当時は(2002年か2003年くらい)、たった32MBで確か3000円以上だったと思います。今じゃ同じ価格で64GBの物が買えてしまいますね。
デジタルもの全般に言えますが、技術の進歩は本当に早いです。
で、このUSBメモリの中身をチェックしてみましたが、何も入っていませんでした。
ファイルを消してそのまま放置していたのか、それともファイルは記録されていたが、USBメモリが劣化して消えたのかはわかりません。
試しに、適当なファイルをコピーしてみたところ、問題なく使えました。すごい!
転送速度は最大でも30MB程度のファイルなので、一瞬で終わります(笑)。テキストファイル等の小さなファイルの保存なら、まだまだ現役で使えそうです。
今では珍しいライトプロテクトスイッチ付き
実はこのUSBメモリ、今では珍しくなったライトプロテクトスイッチが付いています。
ライトプロテクトとは文字通り、データの書き込みや削除を禁止する機能。かつては、フロッピーディスクやMOディスクで採用されていました。今でもSDカードにはこの機能が付いています。
何故かMicroSDカードには、その機能が無いのですが(スペースの問題?)SDカードアダプタに入れて使うと問題なくこの機能は使えます。
ライトプロテクト機能の一番の利点は、USBメモリ経由で感染するウイルスの侵入を未然に防止できる点でしょう。
最近のウイルス対策ソフトは、USBメモリにも対応していてウイルスの感染を防止するようになってはいますが、定義ファイルの更新忘れや、未知のウイルスには対応できません。
このUSBメモリのように、ハードウェア側でプロテクトができれば、データを書き込むことが物理的に不可能になるので、ウイルスの感染、侵入をほぼ防止できるというわけです。ただ、データの読み出しは自由にできるので、セキュリティ的に過信は禁物ですが・・・。(情報流出は防止できない)
ライトプロテクト機能付きのUSBメモリは、ウイルス感染防止には非常に有効なのですが、最近販売されているものでは、あまり見かけなくなりました。
今でもこの機能付きのものは販売されていますが、種類が少なく、通常のものに比べて少し割高になっています。
それでも、セキュリティを重視する人は購入する価値はあると思います。