USB電流電圧テスターを購入したのでレビューします。
今回購入したのはこちら、COOWOO USB電流電圧テスターです。
USB充電の際の電圧、電流に加えて、積算充電容量(mAh)や経過時間がリアルタイムで表示されます。充電アダプタやモバイルバッテリーとケーブルの間に繋ぐだけで簡単に測定できます。
画像はダイソーの300円モバイルバッテリー(2000mAh)に充電しているところです。充電開始時は1A近い電流が流れていることが分かります。
充電が進むと次第に電流の数値が少なくなっていき、満充電になると0Aと表示されます。分かりやすいですね。
充電中の電気の流れは当然ですが目で見ることができません。しかし、このようなテスターがあると電気の流れを数字で確認することができます。また、充電器やケーブル、バッテリーの品質を自分でチェックすることができるので、1つ持っておくと便利です。
USB充電コネクタのD+とD-の電圧の意味
ここからは少し専門的な話になります。(ほとんど自分用メモ)
今回購入したCOOWOO USB電流電圧テスターには、USB端子の信号線D+とD-の電圧を表示する機能があります。
スマホやタブレット(特にiPhoneやiPad)は充電器やモバイルバッテリーが接続された時、D+とD-の電圧を読み取って流す電流の大きさ(急速充電するかどうか)を決めています。
iPhoneやiPadの場合は次の表のようになっています。
電流 | D+ | D- |
---|---|---|
~500mA | ショート | |
500mA | 2.0V | 2.0V |
1000mA | 2.0V | 2.7V |
2000mA | 2.7V | 2.0V |
2400mA | 2.7V | 2.7V |
引用元サイトhttps://mitok.info/?p=29824
例えばiPhoneの場合、充電器やモバイルバッテリーが接続された時、D+が2.0V、D-が2.7Vであれば、1Aで充電を開始するということです。
D+とD-の電圧が上の表以外の場合は500mAでの充電になります。(昔よくあった充電が遅いというのはこのケース)
Androidのスマホやタブレットの場合はD+とD-がショート(同じ電圧)で急速充電になるようです。
ですのでUSB充電コネクタのD+とD-の電圧を確認することで、そのコネクタがiPhone、Androidのどちらに対応しているかを調べることができるというわけです。充電できない、遅いという時にはD+とD-の電圧を確認してみるのも良いかもしれません。
参考画像
いろいろ書きましたが、最近の充電器であればiPhone、Androidを自動で識別して適切な充電がされるようになっているので、余り気にする必要はなくなりました。
昔の市販の充電器(メーカー純正以外の製品)がiPhone用とAndroid用に分かれていたのは、そういう理由です。