Y字ネジは、任天堂のゲーム機やスマートフォンなどに使用されている特殊なネジです。
以前、ダイソーのY字ドライバーのレビューのためにいろいろ調べていたら、ジョイコンのネジをなめた(ネジ頭が潰れた)という報告を多く見かけました。他のネジに比べてなめやすいという問題があるようです。
なぜY字ネジはなめやすいのか?今回はその意外な理由について詳しく説明します。
Y字ネジはサイズ規格がない
一般的なプラスドライバーやマイナスドライバーのネジには、国際的なサイズ規格があります。これにより、どのメーカーのドライバーを使っても基本的に適切にフィットするように設計されています。
しかし、Y字ネジにはこのような統一されたサイズ規格が存在しません。ゲーム機やスマートフォンの各メーカーが異なるサイズのY字ネジを使用している状態です。
Y字ドライバーを販売する工具メーカーANEXのWebサイトによると、「特殊ネジはサイズ規格がありません。」との一文がありました。
このため、Y字ネジを回すためのドライバーも一律の規格に基づいて作られていないと考えられます。
つまり、工具メーカーが異なるとY字ドライバーの形状やサイズに微妙な差異が存在すると思われます。そのため、同サイズのY字ドライバーであってもネジの頭にぴったりと合わないことが起こりえます。
サイズが合わないY字ドライバーを使うことによってネジがなめやすい一因となっているのではないでしょうか。(単純にネジが小さすぎるというのもあるかもしれませんが…)
Y字ネジをなめないための対策
サイズの合うY字ドライバーを使用するというのが一番の対策なのですが、統一のサイズ規格がないので、実際にY字ネジにドライバーを当てて判断するのが良いと思います。あとはネット上の報告を参考にするとかですね。
ドライバーが合ってなさそうと感じたら回すのはやめた方が無難です。
ネジを回す際はドライバーを押さえつけながら回すと良いでしょう。押さえつける力70%、回す力30%くらいの力加減を意識すればなめずに回せます。