4年程使用したノートPC用クーラー、NOTEPAL U3のファンがついに壊れました。電源を入れるとガーというもの凄い音がしてファンが回転しません。
壊れたファンは1個だけで残りの2個はなんとかまだ動きます。配線を切断して残り2個を使い続けることも考えましたが、かなりホコリが溜まっていて故障も時間の問題です。これからの猛暑の季節に備えるためにもここは思い切って新しいファンに交換することにしました。
とはいえ、メーカーからは交換用のファンが販売されているわけではありません。
そこで壊れたファンをよく観察してみたところ市販のファンに流用できそうな部品があるので、これを使って市販のファンに交換してみようと思います。
NOTEPAL U3の冷却ファンの交換に必要なもの
交換用冷却ファン
交換するファンは元のファンと同じサイズの80×80×10mmであればおそらく何でも良いです。とは言ってもこのサイズのファンは種類が少なく、USB電源で動くものはノーブランド品で品薄気味でした。(記事投稿時)
いろいろ検索してみると入手のし易い「アイネックス ケース用ファン80mm 薄型標準タイプ CFY-80US」が最適そうです。有名メーカーのファンなのでサポートも充実していると思います。今回は1個だけ購入しました。
ただこのファンはUSB電源ではなく、一般的なPCケース用ファンです。動作には外部の電源が必要になります。USB電源ほど手軽ではないので、どうしてもUSB電源がいいという方にはおすすめできません。上で紹介したノーブランド品のUSB電源のものも選択肢に入れてみて下さい。
冷却ファンスペック比較表
NOTEPAL U3付属のファン | CFY-80US | |
---|---|---|
回転数 | 950~1,800rpm(回転数変更機能搭載) | 2500rpm±10% |
最大風量 | 15.4 ~ 22 CFM (for each fan) | 18 CFM |
ノイズレベル | 26~24.5 dBA | 23.3 dBA |
定格入力 | USB 給電(直流 5V)1.2~2.3W | DC12V 1.72W |
サイズ | 80 x 80 x 10 mm | 80 x 80 x 10 mm |
回転数と風量の関係が微妙に逆転している気もしますが、ほぼ同じ性能だと思って良いでしょう。
外部電源(ACアダプタ USB電源の場合は必要なし)
次に電源に関してですが、これは以前購入した内蔵ハードディスクをUSBに変換するケーブルに付属していたACアダプタを流用します。本来はハードディスク用の電源ですが、後述する変換ケーブルを使用すればPCケース用ファンにも使えます。
このACアダプタは単品でも販売されています。
変換ケーブル
ペリフェラル(大4ピン) → FAN用電源(3ピン)変換4分岐ケーブルを使用します。ファンを増設したくなった時を考えて4分岐ケーブルにしました。
交換手順
まずは元のファンから冷却台へ固定するための部品とファンガードを取り外します。前者はツメで2箇所止まっているだけなので簡単に外れます。
次に新しいファンに2つの部品を取り付けます。ファンには風が出る方向が矢印で示してあるので、冷却台と接する面と風の方向を合わせること。逆に取り付けると冷えません。
よく分からなければ実際にファンを動かしてみて確認するのが確実です。
最後に冷却台に固定して電源を繋いで完成です。
交換してみた感想とまとめ
上のファンのスペック表を見る限りでは、交換したCFY-80USの方が風量で若干劣っていますが体感的には元のファンと同等かちょっと強いくらいの風を感じました。
これなら交換前の元のファンと同じ冷却性能を維持できると考えて良さそうです。ちなみにファン交換後のCPU温度は、40~50℃位で安定してます。(室温25℃、Core Tempで計測)ファンを止めると60℃台まで上がるので冷却性能はまずまずといったところでしょう。(温度は交換前とほぼ同じ)
一つだけ残念なのは、交換によってファンの回転数が変更出来なくなったこと。
この製品を使用している方なら分かると思いますが、ファンは3つが直接配線で繋がっていて簡単に交換出来ない構造になっています。もしファンコントロール機能を使用したいのであれば、壊れたファンの配線を切断して新しいファンを直接ハンダ付けする必要があります。私はハンダ付けに関する知識はあまり持っていないので、今回はファンをまるごと交換する方法を選びました。
本当は3個全て交換したかったのですが、上手く出来るかどうか分からなかったので、とりあえず1個だけ試してみました。結果的には想定通りで問題ありませんでした。残り2個も交換しようかな。