
PS2のメモカブート用(FMCB)のメモリーカードを作成する方法を紹介します。
ネット上の情報が古くなってきているので最新のWindows11(24H2)環境で実行してみました。結果的には作成に成功しました。
ツールは非公式なものです。使用はすべて自己責任でお願いします。
【PS2】メモカブート用(FMCB) のメモリーカードを作成する方法(Windows11対応)
必要なもの
- PS3用メモリーカードアダプター
- PS2純正のメモリーカード1枚(セーブデータはすべて消えます)
- PC(Windows11で動作確認)
- ps3mca-tool-fmcb-1.8c
- PS1 Memory Card Manager(メモリーカードアダプターのドライバーとして使用)
PS1 Memory Card Managerをダウンロード、解凍します。
メモリーカードアダプターをPCに接続後、USB Driver for PS3 Memory Card Adaptor.exeを実行してドライバーをインストール。
前回の記事でAnthonyを使用するためにドライバーをインストールした場合は、ドライバーをアンインストールしてから上記ドライバーをインストールします。(下記の補足も参照)
下記リンクからps3mca-tool-fmcb-1.8c_IPCWIKI.zipをダウンロード、解凍します。
ps3mca-tool-fmcb-1.8cフォルダ内にあるmc-format.batを実行してメモリーカードをフォーマットします。(セーブデータはすべて消えます)

次にps3mca-tool-fmcb-1.8cフォルダ内にあるfull-install.batを実行し、しばらく待ちます。

Installation complete!と表示されたら作成完了です。
メモリーカードをPS2本体に接続し、電源を入れるとFMCBが起動します。SCPH-30000の本体で起動しました。

補足

libusb0.dllが見つからないため、コードの実行を続行できません。プログラムを再インストールすると、この問題を解決する可能性があります。
mc-format.batを実行する際に↑のようなエラーが出る場合は、メモリーカードアダプターのドライバーをアンインストールしてから、PS1 Memory Card Managerに付属するUSB Driver for PS3 Memory Card Adaptor.exeを実行してドライバーをインストールします。
これでlibusb0.dllがインストールされmc-format.batが実行できます。
ドライバーのアンインストール方法は、前回の記事で紹介したデバイスマネージャーの「WinUSBデバイス」を右クリック→プロパティ→ドライバー→デバイスのアンインストールで可能です。

前回の記事で紹介したAnthony用のドライバー(WinUSB)ではlibusb0.dllがインストールされないようです。ちなみにUSB Driver for PS3 Memory Card Adaptor.exeをインストールするとAnthonyは使用できなくなります。
Anthonyを使用したい場合は、USB Driver for PS3 Memory Card Adaptor.exeをアンインストールしてから前回の記事で紹介したAnthony用のドライバー(WinUSB)をインストールします。このドライバーはPS1 Memory Card Managerも使用可能になります。